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2009年02月26日

駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」

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駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」


暫定的に決定したL型配置案の考え
駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
【国道と広場寄り:L型】→それぞれでたI型を合わせたもの。モノレールからの「みえ」も確保され、駐車場も割りに広め。ちょうど日影規制の部分に基準階オフィス部分を持っていけそう。なにより、1,2階の店舗スペースが広くとれるのと、広場側との長い繋がりが魅力。ただ、L型とすることで、建設コストは長方形型よりも上がりそう。その分はテナントの年間収支とのバランスで審査側は納得するかどうか。。

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そのなかで、他の配置案にはない、強調したいポイントは2つ。
立体的な動線計画
賑わい創出


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「立体的な動線計画」
敷地への3つアプローチがあることと、区画整理後の微妙な高低差を意識した「立体的な動線計画」の可能性。
駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
このL型配置案をもとに、立体的な動線計画を説明するために2次審査時には、上記の赤ラインとともに3つの絵を用意。

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スロープ状または階段状にすることでDFSからの歩道の延長として緩やかに繋げる

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約1メートルのレベル差処理方法いくつか

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地下駐車場から各屋上までの2つの縦動線


赤いラインで強調を。。


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「賑わい創出」
1、2階合わせて1000近くある店舗面積と間口の広さによる、駅前広場における「賑わい創出」の可能性。
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収益性の高い低層部分の店舗前を点線で強調しています。

駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
おもろまち駅側から撮影した去年10月頃の交通広場の写真(現在は山を削ったり道路整備の真っ最中)。

駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
今後の駅前広場の発展の過程を想像しつつ。。駅前ということもあり、完成後は、建物内及び周辺に様々な利用が考えられます。近くには小学校もありますし、近場には当然、コンビニや進学塾などの可能性などあると思います。。真嘉比地区の発展とともに、賑わいのある街路空間となることを願いつつ。。個人的にも若者を中心とした商業系のお店が周辺にも増えていくことで、いい具合の駅前街路が拡がった中を歩いてみたい。。。

駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
交通広場側は、このようなオープンなカフェ空間となりえるというご提案資料

駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
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駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
駅前ビル:工夫③:「立体的な動線計画」と「賑わい創出」
駅前のイメージいくつか


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事業主側の選択可能性の担保と、配置案の決定
ところで、これらポイントが、こちらで大きな効果があると自信を持って説明したとしても、実際のところ、事業主側でどのように判断・分析されるのかが最も重要。。。熱意を持ってプレゼンをしたとしても、結果的に、事業の目的やスパンなどからは多少ズレていたり、コンペ時の諸条件が変わらざるを得ないこともありますし、場合によってはこちら側による読み込み違いと受けとめられることなども覚悟しつつ。。

そのために、コンペ提出時以後における、事業主側の選択可能性を担保できるような提案をも目指していました。ただ、決定的な
・日影規制
・2以上の直通階段の扱い
・車庫等の面積緩和
などの法的規制によって動かしようがない条件を再確認しつつ。。
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※ブログ内で使用しているイメージですので、実際には入居するテナント様や事業主側の都合により変更・修正する可能性があります。


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