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2009年02月05日

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」

駅前ビル。。現在、コンペ提出時よりもより具体的に進んでおります。。

主に提出時の設計の工夫などを、施主である株式会社レキオス様の了解を得ておりますので、公開できる範囲で少しずつUP&編集していきます。

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駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」

「設計の工夫」、、、大それたテーマです。。が、経過を公開していこうと話し合っていましたので、公開できる範囲で、なるべく分かり易く、少しずつ更新(時には修正も)していくことにしました。場合によっては「工夫」ではなく、単なる「考え」や「状況分析」に近いものもありますが、ご興味のある方はお付き合いを。。

まず、どこから、という感じですが。。コンペ募集の段階で、駅前ビル計画の企画主旨や条件(規模、主用途、予算、期間など)は、既に組まれておりました。。ですので、私たちは、まず敷地周辺の読み込みから始めたと思います。。具体的には、駅前という立地性と敷地へのアプローチ、区画整理事業の中身、周辺インフラの確認などなど。

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駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
駅反対側のDFS出入り口
→言わずと知れた「DSFギャラリア・沖縄」。その近くには、歩行者回廊(ペデストリアンデッキ)によって繋がる、巨大立体駐車場も。
→計画地内建物の出入り口から駅の改札口までの距離は、計画地反対側のDFS出入り口までの距離と同距離とすることが可能。

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駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
レベル差のある3方からのアクセス
→敷地アプローチは、主に3側面。。絞り込んだとしても幾通りもの案が残りそうです。

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駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
現在の位置図
→おもろまち駅前という立地性。敷地周辺の施設との関係含め、様々な要素が絡み合う土地。特に、駅前文化(?)の少ない(ない?)沖縄において、どのような建築的な提案が可能なのかを考えます。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
区画整理後の位置図
→整理後の道路が、現在の道路と幾分異なるのがわかります。交通量や道路からのみえなどのほか、整理後の道路高低差の微妙な変化にも注目しました。

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周辺写真をいくつか。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
おもろまち駅からみた敷地
→まだ土が盛られており、実際の区画整理後のレベルよりも2〜3mは差があります。左下国道側にはバス停もみえます。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
交通広場の自転車置き場側より
→既存の雨除け屋根のレベルが、2階床スラブの下端あたりになります。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
駅より真嘉比側への出入口
→バス停屋根から更に、巾8mはある歩道の、将来的な使われ方は。。

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国道側に降りてみます。。駅前出入り口のある交通広場から国道歩道へは、階段、エレベーター、エスカレーターの3つの縦動線が配されていることも確認。。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
国道側より
→4〜5m下のバス停の存在。要望にある国道側からのアプローチの検討。

駅前ビル:工夫①:「周辺インフラの読込み」
国道交差点より
→広場側の存在により視界をさえぎるものが少なく、こちら側からの「みえ」も考慮できます。

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以上、簡単ですが、このような具合で(不定期ですが)更新していく予定です。

今後の予定
建物配置の比較検討
区画整理後の周辺各ポイントからの「みえ」
建物規模と法的規制
用途と駐車場配置の関係
駐車台数の考え
専門家を交えたVE諸案
建物意匠とCI戦略
プレゼン準備と方針など
企画条件の読み込み
行政機関とのやりとり


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