建築士法改正雑感。。

croton

2008年11月02日 21:04

今日は一日中家でゆっくり、、といきたかったのですが、夕方から気になっていた建築士法の改正内容などを読んでました。

建築士法の改正案が続々と施行されようとしています。※http://www.icba.or.jp/kenchikushiho/kaiseiho-gaiyo.pdf

自分自身、上等な人間だとは思っていませんが、いろいろ気になる点が多いので、改正についてのコメントを雑感程度ですが少し言わせてください。。

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(平成20年11月28日施行)
建築士への定期講習の義務付け・・既にCPDなるものがありますが、それを義務化とする?いつもの天○り疑惑。

建築士試験制度の見直し・・・設計業以外の経歴詐称対策であったり、試験問題範囲を拡大することにより、一級建築士をさらに狭き門とするようです?!

管理建築士へのハードルUP・・・いちおう賛成です。ただ定期講習内容があたりまえすぎるとの噂も。。でも勉強にはなると思います。

契約締結前における重要事項の説明・・・宅建主任者が行うようなそれでしょうか。いいと思います。

報酬規定(告示1206号)の見直し・・・あいかわらず法的拘束力のないヘタレ告示となる模様です。それでいて、重要事項説明においての義務化?!(現在パブコメ募集中となっていますが・・・)。

設計業務丸投げの禁止・・・名義貸し及び丸投げ対策といったところでしょうか。

顔写真入り携帯用免許証の交付・・・個人的にはいいと思います。無資格者にとっては理不尽なところのある資格制度ですが、独占業務資格でもありますから。。


(平成21年1月5日施行)
事務所協会連合会による苦情解決業務の実施等・・・消費者のためとなるのであれば賛成です。


(平成21年5月27日施行)
一定の建築物での構造・設備設計一級建築士の義務付け・・・混乱必至。。構造設計料の消費者圧迫はしょうがないのだろうか。。また、建築士の専門技術の向上となり成果は上がるのでしょうが、変な話、新たな名義貸しが横行しないか心配です。

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それにしても、このままでは、ほとんどの民間工事において告示違反(笑)となるであろう報酬規定(告示1206号)の見直し。。消費者へ全国TVCMででもお知らせしない限り、基準法改正による業務量増大は、その責任量とともに、建築士事務所を直撃し続けていくことになりそうです。。。先の基準法改正による、官公庁への申請手数料UPに始まる、行政的事務手続きコスト増大のしわ寄せが一般消費者の負担となっていることすら一般国民には知らされていない。

しかし、淘汰の時代。。しかししかし、よ~~~く考えればチャンスの時代でもある!!!


(追記)
今年の一級建築士試験と新しい建築士制度もろもろ

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