クロトンけんちくブログ

いろいろなフローリング材の切端サンプルを並べてみました。


並べた中に木目プリントを貼ったフェイクもののサンプルが一つだけあります。
どれかわかるでしょうか？

ヒント
・木目が均一で色味が（流行の）ナチュラル。

答え↓

右から二列目の下から二つめ。ト〇テムさんの建材商品です。

当たりました？
写真だけではなかなか分からないですよね。

ちなみに裏面はこうなっています。

（パティクルボードに木目シート貼り）

現場での乾燥による収縮や割れ・狂いがほぼ無く均一な仕上がりになる為、マンションやアパートなどの共同住宅系の建物で、部屋ごとの大工さんの腕前のバラツキや未乾燥木材の持ち込みによる割れ・狂いを無くする為によく使われています。


「パーティクルボードはどうも。。。」
「どこの何の木か分からないのはどうも。。。」
「シート接着はどうも。。。」
「職人の手仕事が見たい」
という、こだわりたい方へのオススメはこちら↓

ＴＳウッドハウスさんの「こもれび４０」。
スギの４０mm厚板です。

他の床材（厚１５ｍｍ）と並べるとこんなに厚い。


「こもれび」は熱延ローラーで表面組織の密度を高め、耐久性・耐摩耗性・光沢が向上しているそうです。湿気を吸う木材の調湿性は残したままなので、湿気の多い沖縄でもサラサラしていそう。厚みや等級によって金額が変わりますが、一番厚い４０ｍｍの赤味材でも県内でよく使われるチークの無垢フローリングと大体同じです。厚みがあって強度がある為、根太を設けず３尺間の大引きだけで張れるので根太を省略出切る分いいかもしれません。大引の精度がシビアになるので、ピッタリ納まるように設計しないといけないですね。

P.S
奥の丸太輪切りは去年冬の伐採ツアーより預かり物で、徳島スギの９０年ものです。

樹芯から樹皮に掛けて色も違えば、硬さも匂いも違います。たまに匂いを嗅いで悦に入っています＾＾